色だけじゃない!人間と犬の見え方の違い
まず、イヌと人間では視力がまったく異なります。
犬種によって異なるもののイヌの視力は人間に換算すると0.2~0.3程度で、ピントを合わせる能力が低く、視界はかなりぼやけているようです。
また、人間とイヌでは目のつき方にも大きな違いがあります。
人間は真正面に目がついていますが、イヌは広い視野を保つため、顔の正面に対し20度ほどの角度がついているのです。
このため、視野は広いものの立体を認識できる範囲は人間よりも狭く、物の奥行きを認識しづらかったり、距離感がわかりづらかったりします。
ここまで事実を踏まえた上で、人間の見る風景とイヌの見る風景を比べると、こんな風に違ってみえます。
だいぶイヌの方が、視界は悪いという印象を受けますね。
とはいえ、イヌの目の構造は「狩りを行う」というイヌの生態に特化しています。
世界を広く見渡し、動くものを瞬時に見つけられるよう、視野の広さや動体視力は人間をはるかに凌駕しているのです。
また、イヌはぼんやりとした視界を十分にカバーできる視覚以外の能力を持っています。
それが優れた嗅覚と聴覚です。