自然環境の保護と居住性を両立させる垂直都市「THE LINE」
垂直都市「THE LINE」は、人類の居住性と自然環境の保護を両立させるために考案されました。
都市というものは通常平面方向へ広がっていくものです。
しかし動画から分かるように、「THE LINE」は水平に広がっていた建物を重ねて一本の直線上に集め、垂直に断層化しています。
THE LINEの規模は、幅200m、長さ170km、高さ海抜500mとのこと。
東京スカイツリーが634m、東京タワーが333m、日本一高いビル「あべのハルカス(60階)」が300mであることを考えると、一般的な超高層ビルの概念をはるかに超えた規模だと分かりますね。
ちなみに、アメリカで最も高い建造物である「ワン・ワールド・トレード・センター(104階)」が541mなので、技術的には不可能ではないのかもしれません。
また最終的には、900万人の居住者が住む予定なのだとか。
神奈川県と同じくらいの人口が収まることを考えると、まさに前代未聞の大規模な未来都市だと言えるでしょう。
では、この新しい都市には、どのような機能が含まれているのでしょうか?
垂直都市THE LINEには、生活に必要な施設(公園、学校、家、職場など)が収まります。
連なる超高層マンションに、さまざまな施設が収容されているイメージですね。
従来の都市のように遠くまで出かける必要がないので、5分以内で日常のニーズを満たせるのだとか。
また居住区間を直線上にまとめることで、車や道路など交通機関の大部分を廃止し、排気ガスを大幅にカットできます。
代わりにTHE LINE内の端から端を20分で移動する高速鉄道によって、全ての施設に対して効率的にアプローチできるようです。
さらにTHE LINEの外側は鏡で覆われており、外部から見て周囲の景色と一体化するようになっています。
ちなみに今回発表された計画は、サウジアラビアで進められている未来プロジェクト「NEOM」の1つです。
ただし、THE LINEの建設開始日や完成予定日、プロジェクトの詳細などは発表されていません。
コンセプトと構造から、「現実的なプロジェクトではない」と感じる人も多いでしょう。
これら斬新なデザインがどこまで実現していくのか、今後の進展に注目できます。
わかりやすかったです!!