4つのデータセットから1万2000人を対象にした分析
この研究では、ノルウェーの「トロムソ研究(Tromsø Study:2015~2016年)」と「ノルウェー全国身体活動調査(NNPAS:2008~2009年)」、スウェーデンの「健康老化イニシアチブ(HAI:2012~2019年)」、アメリカの「アメリカ国民健康栄養調査(NHANES:2003~2006年)」の合計4つのデータセットが用いられました。
分析の対象となったのは、50歳以上の約1万2000人です。
それら対象者は、1日10時間にわたる活動量計の記録が最低でも4日間あり、少なくとも2年間はモニタリングされていました。
加えて、教育レベル、身長、体重、喫煙歴、アルコール摂取量、心血管疾患・がん・糖尿病の有無など、詳細な情報も提供されました。
そしてサーゲルブ氏は、この最新の分析と結果が、以前の研究よりも正確だと主張しています。
というのも、彼らは4つのデータセットを丹念に調整することで、各データセットに含まれる個人データを互いに比較できるようにしたからです。
4つのデータセットはそれぞれ別々の情報源ですが、その調整によって、あたかも全員が1つの研究に参加しているかのようにデータを扱うことができたというのです。
では、その信頼性の高い(と主張している)分析結果はどうだったのでしょうか。