「1日平均22分」の中程度以上の身体活動が死亡リスクを相殺する
研究の結果、分析対象となった約半数(6042人)は、毎日10.5時間以上座ったまま過ごしていました。
そして1日12時間以上座っていると、8時間座っている人に比べて死亡リスクが38%増加することを発見しました。
ただしこの結果は、中程度以上の身体活動が1日22分未満の人に限りました。
言い換えると、中程度以上の身体活動を22分以上行えるなら、座っている時間の長さに関係なく、死亡リスクが低下していたというのです。
さらに、身体活動量が増加するにつれて、死亡リスクが低下することも分かっています。
例えば、1日に10分余分に運動すると、座って過ごす時間が10.5時間未満の人では死亡リスクが15%低下し、10.5時間以上座っている人では死亡リスクが35%低下していたのです。
1日22分の中程度以上の身体活動であれば、たとえ仕事が忙しくても、ほとんどの人が実行可能でしょう。
そしてサーゲルブ氏によると、「平均1日22分」で良いとのこと。
例えば、「50分の活動を週3日」のように、運動量を1週間で振り分けても同様の効果が期待できるというのです。
もし、これまで「1日40分以上の運動はできない」と挫折したり諦めたりしていた人がいるなら、改めて希望を持てます。
この新しい研究結果をもとに「1日平均22分以上」早歩きしたり、自転車に乗ったりすると良いわけですね。
通勤方法を変えたり、率先してイヌの散歩に出かけたり、シャワーを浴びる前に軽い筋トレをしたりするだけでも、きっと効果があるはずです。