欧米の専門家ら「この狂気の実験はすぐにやめるべき」
研究結果がネット上で公開されると、世界中の専門家たちによる懸念が表明されるようになりました。
多くの批判は、致死性の高いコロナウイルスを、ヒト化させたマウスで実験する危険性について指摘するものです。
ウイルスがヒト化したマウスへの感染を繰り返すことで、本当にヒトへ感染する能力を獲得する可能性があるからです。
I had a look at the preprint. It's a terrible study, scientifically totally pointless. I can see nothing of vague interest that could be learned from force-infecting a weird breed of humanised mice with a random virus. Conversely, I could see how such stuff might go wrong …
— Prof Francois Balloux (@BallouxFrancois) January 10, 2024
ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン遺伝学研究所の疫学専門家フランソワ・バルー氏は研究について「最悪で、科学的に全く無意味」と評価すると共に「研究に使われた生物安全性水準や生物安全注意事項が明示されていない」と指摘しました。
安全水準が記されていないことにより、この研究が最小限の安全性の確保や生物学的な封じ込めがないままに、無謀な実験が行われた可能性が疑われます。
This madness must be stopped before too late.
https://t.co/h3D0gjKYVT— Dr. Gennadi Glinsky, MD, Ph.D. (@gglinskii) January 15, 2024
またスタンフォード大学の元医学部教授であるゲンナディ・グリンスキー氏は「この狂気は手遅れになる前に止めなければならない」と述べています。
なお今回の研究は中国の武漢ウイルス研究所とは関係なく独立した研究となっています。
ニューヨーク・ポストは「このような研究結果を発表するということは中国がパンデミック以降も無謀な研究を行っていることを物語っている」とし「もう1つの世界的なパンデミックが再び始まる前に火遊びをやめなければならない」と記しています。
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