女性が潮吹きにどんな感想を持っているか調査した研究が発表!
性的に興奮した女性からは、膣分泌液やスキーン腺液、子宮頚管粘液などさまざまな体液が排出されます。
またオーガズムの最中や前後には「潮吹き」と呼ばれる現象が起きることも知られています。
また成分の分析も進んでおり、一部の研究では潮吹き液の成分が尿に似ていることが示されていますが、潮吹き液には尿道腺(スキーン腺)からの分泌物も含まれる場合があることが判明しました。
たとえば2022年に行われた研究では、尿を排出して空になった膀胱に青色着色料(青色2号)で染色された生理食塩水をカテーテルで注入し、その後にパートナーの協力で女性に性的刺激を与え、潮吹きをしてもらう実験が行われました。
結果、排出された液体は青色をしており、潮吹き液が主として膀胱に由来する尿をベースにしていることが明らかになりました。
しかし潮吹きにかんする既存の研究は成分分析や体液の由来などに重点を置いており、女性自身が潮吹きという体験をどのように感じ、認識しているか、どういう状況で発生すると考えているかはほとんど調査されていませんでした。
そこで今回アルメリア大学の研究者たちは、18歳から30歳の潮吹き経験のある女性17人にインタビューを行い、最初に潮吹きを体験したときの感想から、現在のパートナーとの間で潮吹きがどのように扱われているかについて幅広い情報を収集することにしました。
以下はインタビューの音声内容を要約したものになります。
本研究は潮吹きについての女性の感想や認識を調べることを目的としており、このインタビュー内容が研究結果に該当します。
なおプライバシー保護のため、発言者の名前は「P」のあとに番号付けされた状態で公開されています。
初めて潮吹きを体験したときの感想:発言者はP8とP10
P8:はじめて潮を吹いたとき、私は恥ずかしさを感じました。そしてパートナーが私の潮吹きをみてどんな反応をするか不安になりました。当時私は潮吹きというものが何なのか、全くわからなかったからです。私のパートナーも潮吹きが何かを全く知りませんでした。しかしパートナーはそれが何かを調べると言って私を安心させてくれました。
P10:本当に驚き、戸惑いました。こんな大量の液体を自分が放出できるなんて、まったく想像もできなかったからです。ただ驚きはしたものの、いい経験でした。相手も私と同じように、それがいいものであると感じていました。
何が潮吹きを促進すると思うか:発言者はP9とP5
P9:私はさまざまなパートナーとの間で潮吹きを経験してきました。しかし「さあ潮吹きをするぞ」というプレッシャーがないときのほうが、潮吹きの成功率が高くなると思いました。「この人と潮吹きを成し遂げる」という考えは、潮吹きを失敗させるでしょう。また潮吹きは95%が心理的なものだと私は信じています。なぜなら信頼できない相手との間では潮吹きは起こらないからです。
P5:一般的に潮吹きは自分自身や誰かの指を膣に挿入する刺激で起こると言われていますが、私の場合は違います。私はスパンキングを受けているとき、そしてフェラチオをしているときにも潮吹きを経験しました。私の経験は、潮吹きには必ずしも膣内の刺激が必要ないことを示しています。
潮吹きの感覚と心理:発言者はP14、P10、P6
P14:私の場合、興奮が最高潮に達し、足にチクチクした感覚を感じ、そして潮吹きが起こります。潮吹きが終わると、とても落ち着き、リラックスした気分になります。
P10:潮吹きの瞬間に感じるのは、膀胱が膨らみ始め、それを排出したくなるような圧力です。潮吹きは大きな快感を感じているときに突然起こります。潮吹きを終えると、本当に楽になり、落ち着き、完全なリラックスが訪れるのです。
P6:コツをつかめば、潮吹きを楽しめるようになります。リラックスして尿道の収縮を起こさないようにすれば、より簡単にできるようになります。ただし、完全にコントロールできるわけではありません。潮吹きが起こせるようになっても、いつ潮吹きが起こるかは選択できないのです。
パートナーの反応と期待:発言者はP2、P5、P6
P2:私と同じような潮吹き経験者3人は、みんな潮吹きを喜んでいました。みんなはあらかじめ潮吹きが何か知っているので、楽しみながら潮吹きを求めているのです。
P5:潮吹きをすると、何か大きなことを成し遂げたかのような、魅惑的な感覚がありました。潮吹きは相手を興奮させ、驚かせ、喜ばせます。また私が潮吹きができると知ると、みんな積極的に私に潮吹きをさせようとするんです。
P6:現在のパートナーは、私の潮吹きが大好きです。潤滑剤が 3 倍になり、その部分がさらに潤うので、とても気持ちいいそうです。それに潮吹きをしている人を「見ることそのもの」が好きなんだと思います。
潮吹きにかんする知識と情報源:発言者はP13とP16
P13:今現在、私はまだ潮吹きが何なのかよくわかっていません。ポルノやインスタグラム、その他のウェブサイトで見たことはありますが、それが何なのか、どこから来たのか、どう理解すればいいのかについては説明されていません。
P16:普段はインターネットや、同じ経験をした友人から情報を得ているのですが、情報があまりなく、どこで調べていいのかもわかりません。結局、誰もが十分な情報と教育を受けていないテーマだと思います。
潮吹きを性教育に組み込むことについて:発言者はP1とP17
P1:専門家などの信頼できるソースから情報が発信されることは、主にポルノしか情報源がない潮吹きの現実について、社会の認識を向上させるのに役立つと思います。
P17:私は友人との間で潮吹きを話題にすることに抵抗はありませんが、親戚や同僚など他のグループでは一度も話したことがありません。だからこそ、包括的な性教育が必要であり、この分野の訓練を受けた専門家によって行われるべきだと私は考えています。