アフリカで潮吹きはどのように語られているか?
今回の研究では、ルワンダ、ケニア、ガーナなどで潮吹きがどのように認識されているかも調べられており、アフリカ諸国でも潮吹きは女性の快楽と性行為の実践において重要だとされていることがわかりました。
たとえばケニアにおいては「クニヤザ」あるいは「ビクトリア湖を作る」と呼ばれる性的技法が存在していますが、この技法にも潮吹きを促す方法が記されています。
(※ビクトリア湖はアフリカ最大の湖でありその面積は日本の「東北地方全体」に匹敵します)
このケニアの性的技法に関する研究では、潮吹きがケニアにおいてセックスを肯定的にとらえることに繋がっていることが示されました。
このように、潮吹きは西洋社会でも非西洋社会でもセックスを肯定的に捉えるのに役立っていると考えられます。
ただ今回の研究では、潮吹きの追求がプレッシャーとなり、セックスにマイナスの要因をもたらす可能性について警鐘を鳴らしています。
研究者たちは、潮吹きはポルノ業界であまりに一般化されているため、現実のセックスでも再現しようとする人々が多すぎるのも問題であると述べています。
また今回の研究では、「潮吹きを性教育に取り入れるべき」という意見も見られました。潮吹きは性的現象として確かに存在するにもかかわらず、ほとんどの国の性教育において潮吹きが全く教えられていないからです。
インタビューでも潮吹きの情報源はポルノかSNS、あるいは友達同士の又聞きの知識に頼るしかない状況が示されています。
ポルノ、SNS、又聞きの知識は、情報源として決して優秀とは言えません。
研究者たちも、潮吹きを性教育に組み込むことが重要であると結論しています。
でも、だからといって、「学校」で教える必要があるのかなぁ…とは、思いますけどね。少なくとも、日本の学校教育とは相性がよくないと思うのですが。。家庭教育と社会教育の出番ではないでしょうか。