カモフラージュは寿命を削る「禁術」だった
研究者によると、野生下のタコはカモフラージュをなるべく使わないような方法を取っているように見えるといいます。
例えば、夜行性のライフスタイルはその一つです。
タコは基本的に夜行性であり、夜になると活発に行動して獲物を捕らえたりしています。
夜の暗い海だと、多少大胆に行動しても天敵に見つかりにくいため、カモフラージュをする必要がないと考えられるのです。
それから昼間に活動するタコは身を隠す方法として、カモフラージュよりも岩場の隙間や穴に隠れることを多用しています。
これもカモフラージュに伴う多大な代謝コストを節約するためなのでしょう。
きっとタコは自分でもカモフラージュが寿命を削る禁術であることを理解しているはずです。
タコにとってカモフラージュは、天敵がすぐ近くに迫っていて、周りに隠れる場所がどこにもないピンチのときの最終奥義なのかもしれません。
ですから、タコのカモフラージュを見たいと思って、捕まえたタコを無理に突いたりするのはやめてあげるべきでしょう。