心臓はむしろ「しっかり老化していた」
研究チームは、ニシオンデンザメの心臓組織を詳細に分析し、さらに比較のために短命な魚(ターコイズキリフィッシュ)や近縁だが寿命が短い深海ザメも調べました。
注目されたのは「老化の指標」です。
例えば、
・心臓の線維化(組織が硬くなる現象)
・リポフスチンと呼ばれる老化色素の蓄積
・ミトコンドリアの損傷
・酸化ストレスの増加
といった、ヒトでも見られる典型的な老化サインです。

その結果は意外なものでした。
ニシオンデンザメの心臓には、これらの老化の兆候がはっきりと確認されたのです。
特に心筋の線維化は顕著で、これは長期的にはポンプ機能の低下を招く可能性がある変化です。
また、細胞内には分解されずに残った物質(リポフスチン)が蓄積しており、細胞が長い年月のあいだダメージを受け続けてきたことを示していました。
さらに、細胞のエネルギーを生み出すミトコンドリアの損傷や、細胞内の“リサイクル装置”であるリソソームの肥大も観察されました。
これは、細胞が長期間にわたりストレスにさらされてきた証拠です。
つまり結論から言えば、
ニシオンデンザメは「老化していない」のではなく、 むしろ「しっかり老化している」
ということになります。
これは長寿生物のイメージを覆す結果です。



























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