「自分も参加している」という感覚が行動を強める可能性
研究者たちは、FoMOが高い人では、ポジティブな社会的フィードバックに対する神経的な感受性が高まっている可能性があると考えています。
FoMOは、自分だけが他者との楽しい経験や価値ある交流から外れているのではないかという不安と関係します。
そのため、SNS上で返ってくる「いいね」に近い肯定的な反応は、高FoMOの人にとって、単なるよい結果ではなく、社会的承認に関わる重要な手がかりとして処理されやすいのかもしれません。
研究者が直接言及しているのはここまでですが、この研究には現代のSNS行動を考える上で示唆があります。
私たちは、SNS上で「いいね」を集めたいと行動する人を「承認欲求」という言葉で説明しがちです。
しかし、FoMOの視点を入れると、SNS上の反応にはもう一つ別の意味が見えてきます。
それは、「自分もその話題や人の輪に入れている」という確認です。
例えば、ある配信者や作品が急に話題になり、タイムライン上で名前を見かける機会が増えていったとします。
その話題をよく知らない人は、ただ「最近よく見るな」と思うだけかもしれません。
しかし、FoMOが高い人では、「自分がこの流行に参加できていない」という不安が強まりやすい傾向があります。
そのため、なんとか話題に入ろうと関連する投稿を行った際に、ファンからの「いいね」やコメントがついたとき、「自分もこの流れの中に入れた」という所属欲求を満たすサインになる可能性が考えられるのです。
こうした背景を考慮すると、不可解に思えた人たちの行動も理解できるかもしれません。
推し活は最近よく話題に上がるワードですが、これは本来、好きな作品や人物を応援し、同じ関心を持つ人々と楽しみを共有する活動として認識されています。
それ自体を悪いものとして扱うべきではありませんが、一方で、本人の負担を超えた課金やイベント参加、グッズの多重購入、布教行動など、一般的な理解を超えた過剰な活動に走る人たちもいます。
こうした過剰な推し活に走る人たちは、対象が「好きだから」という以外に、FoMOに由来する「所属欲求」に関連する不安があるかもしれません。
ある話題に参加し、反応をもらうことで、「自分もこのコミュニティにいる」「自分も流れに乗れている」と感じられるなら、その反応はさらなる行動への後押しをする可能性があります。
話題のゲームに過度な課金をしてその様子を投稿したり、グッズの多重購入を投稿するなどの行動は、自分が流行のコミュニティの一員として認められるための、所属欲求を満たすための行動なのかもしれません。
もちろん、今回の論文は、推し活や、ファンコミュニティなどについては言及していません。そうした行動を調査した研究でもありません。
ただ研究者たちは、このような神経的な反応の違いが、問題的なSNS利用などのリスクを考えるうえで役立つ可能性があると述べています。
「いいね」は、誰にとっても同じ重さを持つわけではないようです。
ある人にとっては、それは単なる好意的な反応です。
しかし、FoMOが高い人にとっては、「自分が流れに乗れている」「人と一緒に楽しめている」と確かめるためのサインとして、より強く処理される場合があるのです。
この視点を持つと、SNS上の行動は「承認欲求が強い」だけでなく、「取り残される不安の解消」という別の視点から理解できるかもしれません。

























![クリーンプラネット [つけ置き強力洗剤] デトックス丸洗浄 プロフェッショナル 300g (衣類用漂白剤・非塩素タイプ)](https://m.media-amazon.com/images/I/51WGutdz9PL._SL500_.jpg)

























