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性格と孤独感の関係とは / Credit:Canva,ナゾロジー編集
psychology

性格が孤独感を強め、孤独感が性格を変えている、6万人調査で示唆

2026.07.21 06:30:02 Tuesday

ある人は「内向的な性格の人ほど、孤独になりやすい」と考えるかもしれません。

しかし反対に、孤独を感じることが、その後の外向性や感情の安定しやすさなど、性格に影響を及ぼす可能性もあります。

スイスのチューリッヒ大学(UZH)の研究チームが6万3502人を対象に分析したところ、性格と孤独感は関連しており、4年後の互いの変化を予測していました。

研究成果は2026年6月19日付で、科学誌『Journal of Personality』にオンライン掲載されています。

Do our personalities make us lonely, or does loneliness change who we are? https://www.psypost.org/do-our-personalities-make-us-lonely-or-does-loneliness-change-who-we-are/
Identifying Robust Longitudinal Transactions Between Loneliness and the Big Five Personality Traits https://doi.org/10.1111/jopy.70084

性格が孤独感を生じさせるのか、孤独感が性格を変化させるのか

孤独感とは、単に一人でいることではありません。

実際の人間関係が、自分の望む人間関係より少ない、親密でない、満足できないと感じる主観的な苦痛を指します。

そのため、大勢に囲まれていても孤独を感じる人がいる一方、一人の時間が長くても、その状態に満足していれば孤独とは限りません。

これまでの研究では、外向性などの性格特性と孤独感に関連があることが知られていました。

しかし、同じ時点で両者を調べただけでは、性格が先なのか、孤独感が先なのかを判断できません。

過去の追跡研究も、対象や分析方法が異なり、結果が一致していませんでした。

そこで研究チームは、オーストラリアのHILDA、アメリカのHRS、オランダのLISSという3つの大規模追跡調査(6万3502人分)を分析しました。

性格は、外向性、協調性、誠実性、開放性、情緒安定性からなる「ビッグファイブ」で評価されました。

このうち誠実性は計画性や責任感、情緒安定性は不安ストレスに振り回されにくい傾向を表します。

今回のポイントは、外向的な人と内向的な人を単純に比べたのではないことです。

研究者たちは、「ある人が普段より外向的だった時期に、4年後の孤独感が普段より低くなっているか」というように、同じ人の中で起きた変化を追いました。

さらに、性格から孤独感への方向と、孤独感から性格への方向を同時に分析し、データセットの結果を統合しました。

その結果、普段より外向性、誠実性、情緒安定性が高かった時期は、4年後の孤独感がわずかに低い傾向がありました。

反対に、普段より孤独感が強かった時期は、4年後の同じ3つの性格特性がわずかに低い傾向を示しました。

では、なぜ両者は双方向に結びついていたのでしょうか。

より詳しい結果を次項で見ていきます。

次ページ孤独感と3つの性格特性が小さな循環を作る可能性

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