斑のある人は、1年で心筋梗塞を起こした割合が「数倍」だった

厄介なのは、動脈硬化が自覚症状のないままゆっくり進むことです。血管の内側に脂肪の塊がたまって血の通り道が狭くなるこの状態から、心筋梗塞や脳卒中の大半が起こります。
だからこそ、早めに気づける「しるし」が探されてきました。目元の脂肪の塊も、その候補の一つでした。
黄色腫が心筋梗塞や脳卒中と関係するという報告は以前からありました。争点は、ほかの危険要因を差し引いても黄色腫が独立した目印になるかどうかで、そこは見方が分かれていました。
そこで研究チームは、大規模な電子カルテのデータベースを使い、黄色腫と診断された成人と同じ人数の比較群を突き合わせました。
比較群には老眼(老視)で目の診察を受けた人を選んでいます。診察の記録があるので、黄色腫がないことを確かめられるからです。
診断より前に心筋梗塞や脳卒中を起こしていた人は、両方の群から除きました。
1年のあいだに心筋梗塞を起こした人の割合は、黄色腫のある群で1.00%、比較群で0.35%でした。
脳卒中は0.95%対0.30%、一過性脳虚血発作は0.60%対0.19%でした。
黄色腫のある群の割合は、ない群の数倍にあたります。ただし1%かそれ以下という小さな数字どうしの比較です。
この差は5年後も10年後も消えず、10年後の心筋梗塞は3.13%対1.73%、脳卒中は3.00%対1.53%でした。




























