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全長4.4ミリの5-in-1な手術ロボット。※イメージ / Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
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全長4.4ミリの「極小手術ロボット」を開発、5つの機能あり【動画】 (2/2)

2026.06.12 17:00:23 Friday

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鶏レバーやゼラチン製モデルで5つの機能を確認

研究チームは、ロボットの性能を調べるため、ゼラチンで作った柔らかい組織モデルや鶏レバーを使って実験を行いました。

実験室内では、ロボットが柔らかく凹凸のある表面を移動し、生物組織を切断できました。

さらに、薬剤を模した粒子を放出し、組織サンプルをつかんで保存することが確認されました。

また、ロボット内部の磁性材料を発熱させ、狙った場所に局所的な熱を生じさせることも確認されました。

この加熱機能は、がん治療への応用が研究されている「磁気ハイパーサーミア」と関係しています。

磁気ハイパーサーミアとは、磁性材料を目的の場所で温め、その熱によって腫瘍細胞にダメージを与えることを目指す方法です。

今回のロボットがそのまま治療に使えるわけではありませんが、将来的に薬剤投与、組織採取、局所加熱を1台でこなす医療機器につながる可能性があります。

材料面でも、研究チームは初期的な安全性を調べています。

ロボットは、柔らかいシリコーン系材料で作られており、内部には約5マイクロメートルの磁性微粒子が埋め込まれています。

培養したヒト皮膚細胞を使った実験では、ロボット材料にさらされた後も99%を超える細胞が生存し、対照群と同じ程度だったと報告されています。

ただし、これは研究室内での細胞実験であり、人間の体内で安全に使えることを示したものではありません。

実際の医療に応用するには、体内でロボットの位置をどう確認するのか、医師がどのように操作するのか、処置後にどう回収するのかなど、多くの課題が残されています。

研究チームも現在、画像技術やセンサー、より本物の臓器に近い人工モデルとの組み合わせを検討している段階です。

今はまだ研究室の中の小さなロボットですが、将来は体内で薬を届け、組織を採り、熱を加える「医療用マルチツール」になるかもしれません。

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