ネコの15歳は人間の何歳?
MRI画像の解析では、ネコと人間の脳に、よく似た加齢変化が見られました。
どちらの種でも、年齢とともに脳全体が萎縮し、脳室が拡大する傾向が確認されたのです。
これは、人間の高齢期に見られる代表的な脳の変化でもあります。
研究では、9歳のネコと50歳の人間で軽度の脳室拡大が見られ、16歳のネコと88歳の人間ではより大きな脳室拡大が見られる例も示されています。
さらに研チームのモデルでは、10代半ばのネコが人間の80代に相当することも示されました。
具体的には、人間の80歳はネコの15歳ほどに対応すると考えられます。
これは、すべての動物が人間でいう高齢期に相当する段階まで到達できるわけではない中で、イエネコはそこまで自然に到達できることを意味します。
この点で、ネコは人間の晩年の脳老化を調べるうえで、かなり重要な比較対象になる可能性があります。
ただし、この研究は「ネコが人間と同じ認知症になる」と証明したものではありません。
あくまで、脳の萎縮や脳室拡大など、加齢に伴う構造変化が人間と似ていることを示した研究です。
そのため、ネコは認知症そのものの完全な再現モデルというより、人間の健康な老化や加齢性の脳変化を理解するための自然なモデルと考えるのが正確です。
今後、動物病院で行われる高度な脳画像検査や、飼い主から報告される健康データが蓄積されれば、ネコと人間の老化を比較する大規模な研究が進む可能性があります。
人間の隣で暮らすネコは、単なるかわいい伴侶動物ではなく、私たち自身がどのように年を取り、どうすれば晩年の健康を保てるのかを教えてくれる存在になるかもしれません。



























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