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速度超過をやめるとガソリン代を節約できる / Credit:Canva
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ガソリン代を節約したいなら「速度超過」をやめるべき、全米で1日35億円の節約に

2026.07.20 06:30:33 Monday

ガソリン代を少しでも抑えるため、安いスタンドを探したり、燃費の良い車を選んだりしている人は多いでしょう。

しかし実は、普段の運転で速度を出しすぎないことも、無視できない節約につながるかもしれません。

米国の小型エンジン車全体に当てはめた試算では、制限速度を守ると1日約2500万Lの燃料と約2200万ドル、日本円で約35億円の燃料代を節約できる一方、平均的な1日の走行時間は約54秒しか増えませんでした。

この研究は、米国ミネソタ大学ツインシティー校(UMTC)によって行われ、2026年7月16日付で『Communications Sustainability』に掲載されました。

Driving the speed limit cuts millions in fuel costs, study finds https://techxplore.com/news/2026-07-limit-millions-fuel.html
Speeding incurs substantial environmental and economic costs nationwide for negligible travel time savings https://doi.org/10.1038/s44458-026-00100-3

制限速度に従うことで、ガソリン代を節約できる可能性

車は速度を上げるほど早く目的地へ近づきますが、高速になるほど空気を押しのけるために多くのエネルギーを使います。

車にかかる空気抵抗は速度に応じて増えるため、特に高速域では、少し速度を上げただけでも燃費が悪化しやすくなります。

しかし、実際の速度超過が米国全体でどれほどの燃料や費用の無駄、そして二酸化炭素排出量の増加につながっているのかは、十分に調べられていませんでした。

そこで研究チームは、2021年の冬、春、夏、秋を代表する水曜日4日間に記録された、1億2000万件以上の実走行データを分析しました。

対象は、制限速度が時速45マイル(約72km/h)以上の高速道路と幹線道路です。

ガソリン車などの小型エンジン車については米国本土とハワイ、電気自動車についてはデータが十分に得られたカリフォルニア州を調べました。

研究チームは、道路の制限速度や標高、車種、年式などを走行データと組み合わせ、車両シミュレーションソフト「FASTSim」で各走行のエネルギー消費を推定しました。

そのうえで、速度超過した区間を制限速度以下に抑える「シナリオ1」と、早めにアクセルを戻して滑らかに減速する「シナリオ2」を作成。

どちらも元の経路と走行距離を保ったシミュレーションであり、実際の道路で全車両を減速させた実験ではありません。

分析の結果、小型エンジン車の走行の43.2%で少なくとも1回の速度超過が確認されました。

速度超過があった走行では、最大超過速度は平均で時速11.2マイル(約18km/h)でした。

さらにシナリオ1を全米に当てはめて推計すると、1日平均で約670万ガロン、約2500万Lの燃料、約2200万ドル(約35億円)の燃料代、約5万7000トンの二酸化炭素を削減できると推定されました。

より詳細な結果を次項で見ていきます。

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