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※ 画像はイメージです/ Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
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火山噴火で海にできた西之島への「植物の侵入経路」を解明 (2/2)

2026.08.10 12:00:33 Monday

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熱帯から沖縄、小笠原を経て「海鳥」が運んだ可能性

集団同士の遺伝的な関係を比較すると、西之島のオヒシバは小笠原諸島の集団と特に近く、さらに沖縄やインドネシアなど南方の集団ともつながりを持っていました。

こうした結果からチームは、オヒシバがインドネシアなどの熱帯地域から北上し、沖縄や小笠原諸島などを経て西之島へ到達した可能性を示しています。

そして、その長距離移動を助けた有力な候補が「海鳥」です。

オヒシバの種子は約1.0〜1.5mmと非常に小さく、濡れるとわずかに粘着性を持つため、鳥の羽毛や泥のついた足などに付着して運ばれる可能性があります。

実際、小笠原諸島では過去の研究で、海鳥の羽毛に植物の種子が付着していることが確認されており、海鳥が島々の間で植物の種子を運べることが示されています。

また、西之島にはカツオドリ(Sula leucogaster)など長距離を移動する海鳥が生息しています。

そのためチームは、南方から移動してきた海鳥の体に付着したオヒシバの種子が、沖縄や小笠原周辺を経由し、偶然西之島まで運ばれた可能性を有力視しています。

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西之島とカツオドリ/ Credit: ja.wikipedia

ただし今回の研究は、特定の海鳥がオヒシバの種子を西之島まで運ぶ場面を直接確認したものではありません。

遺伝的な類似性、種子の性質、海鳥の移動、そして海鳥による植物種子の運搬記録を組み合わせた結果、海鳥による長距離散布が有力な仮説として浮かび上がったのです。

なお、このオヒシバ集団が生えていた場所は、2020年の大規模噴火によって火山灰や溶岩に覆われ、集団そのものは消失しました。

そのため、噴火の合間である2019年に採取された試料は、火山島に植物が定着した初期段階を残した非常に貴重な記録となっています。

新しい島の生態系は、大量の植物が一度に押し寄せて始まるとは限りません。

わずか1粒ほどの小さな種子が海を越えて根を下ろすことが、何もなかった土地に新たな生態系が生まれる最初の一歩になるのかもしれません。

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