特別な運動は必要ない、最も多かったのは「一緒に歩くこと」
では、夫婦そろってジムに通ったり、本格的なトレーニングを始めたりする必要があるのでしょうか。
今回の結果を見る限り、その必要はなさそうです。
調査では夫と妻のおよそ60%が運動していると回答しましたが、配偶者と一緒に運動していたのは約3分の1でした。
そして、一緒に行う運動として最も多く報告されたのは、意外にもウォーキングでした。
チームが特に注目したのはコミュニケーションです。
3つの夫婦関係の指標の中でも、運動との関連が最も目立ったのがコミュニケーションであり、一緒に運動する夫婦は、相手の話をよく聞けている、自分の話を聞いてもらえている、配偶者から支えられていると感じる傾向も示しました。
研究者らは、一緒に体を動かす時間そのものが、夫婦に前向きな交流や会話の機会を与えている可能性を指摘しています。
特にウォーキングなら、特別な設備も必要なく、歩きながら自然に話す時間を作れます。
運動による健康効果だけでなく、「2人で同じことをしながら過ごす時間」が夫婦関係にとって意味を持っているのかもしれません。
ただし、今回の研究は横断的な観察研究であり、「一緒に運動したから夫婦仲が良くなった」という因果関係までは証明していません。
もともと関係が良好な夫婦だからこそ、一緒に運動する機会が多いという逆の可能性もあります。
そのため、一緒に運動することを夫婦関係の問題を解決する「特効薬」と考えるのは適切ではありません。
それでも、忙しい毎日の中で夫婦が定期的につながる時間を作る方法として、「一緒に運動する」という習慣はかなり手軽です。
高価なジムも特別な器具も必要なく、まずは近所を2人で歩くだけでも構いません。
夫婦関係を支える「たった一つの習慣」があるとすれば、それは激しい運動ではなく、同じ時間に、同じ方向へ一緒に体を動かすことなのかもしれません。

































