ゾウが薬草で自分や子をケアする行動を報告
ゾウが薬草で自分や子をケアする行動を報告 / Photo by Chris Munnik on Pexels
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ゾウが薬草で自分や子をケアする行動を報告 (2/3)

2026.09.25 20:00:00 Friday

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話を聞くだけで「薬らしさ」をどう見分けた?

話を聞くだけで「薬らしさ」をどう見分けた?
話を聞くだけで「薬らしさ」をどう見分けた? / ※画像はイメージです。Credit: Generated by Codex (gpt-image), ナゾロジー編集部

研究チームがとったのは、聞き取りという方法です。

質問は前もって決めておきました。そのうえで、答えに合わせて話を広げてもらう形で、8人から話を聞きました。

論文では、証言した人の名前を伏せています。安心して話してもらうためです。

カギになったのは、8人がこの土地で人が薬として使ってきた植物をよく知っていたことです。

8人は、その人間の薬の知識と、自分の目で見たゾウの食べ方を結びつけて話してくれました。

研究チームは、話に出た植物をすべて集めて押し葉の標本にし、何という種類なのかをきちんと調べています。

こうしておけば、どの植物の話なのかを、あとからほかの人も確かめられます。

話に出たものは、植物と土などを合わせて39種類ありました。

そのうち34種類、つまり87%は、人間が昔から薬として使ってきたものでした。

さらにその34種類のうち25種類は、8人が「ゾウにとっても薬だ」と考えているものでした。

39種類のうち19種類については、証言を裏づける具体的なエピソードも語られています。

ふだんとはちがう食べ方をしていた、食べる前に手を加えていた、めったに食べないものをわざわざ選んでいた、ほかのゾウの世話に使っていた、といった話です。

研究チームは、こうした話をもとに、ゾウの行動を「薬としての使い方の型」に分けました。

前のページで紹介した8種類は、この分け方で選ばれたものです。

中でも目を引くのが、母ゾウの話です。

ある見回り役の人は、ゾウが「アングルウィート」という植物を「赤ちゃんに与える薬として」使うのを見たと話しています。

アングルウィートは、腹痛などの手当てに使われている植物です。

その人によると、母ゾウは葉を取りのぞき、ほかの木の根といっしょに、口の中でなめらかになるまでかみ砕いていたそうです。

母ゾウがそれを自分の乳と混ぜているところも見たといいます。

子ゾウはそれを受け取って自分でもかみ、固いところは吐き出していたそうです。

苦い粉薬をジュースに混ぜて子どもに飲ませる、人間の親の姿を思わせる話です。

ただし、この話には慎重な声もあります。

長崎大学の霊長類学者(サルやヒトの仲間を調べる研究者)マイケル・ハフマン教授は、今回の研究には加わっていません。そのうえで、この証言を「思わず引きこまれる」と評しました。

一方でハフマン教授は、母ゾウが子どもに合わせた手当てをしていると示すには、もっと証拠が必要だとも話しています。

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