この研究で言えること、まだ言えないこと

もちろん、この研究には限界もあります。
対象はヨーロッパ系の若者に限られ、男女のデータをまとめて分析したため、性別による違いは見えていない可能性があります。
また、考えることと計画することは実際の行動ではなく、行動にあたるのは自殺の試みだけである点にも注意が必要です。
さらに、質問は気分の落ち込みが続いた時期に限ってたずねたものでした。
チームは今後、より大きく多様な集団で結果を確かめ、遺伝と環境が人生を通じてどう影響し合うかを調べる必要があるとしています。
自殺の考えを「うつ病がひどくなった先にあるもの」とだけ捉えると、見落としてしまうものがあるのかもしれません。
遺伝の影響が大きいと推定されても、一人ひとりの経験という、変えていける余地は確かに残っているのです。
もし今つらい気持ちを抱えているなら、一人で抱え込まずに、身近な人や相談窓口に話してみてください。
電話の「#いのちSOS」(0120-061-338、毎日24時間・無料)のほか、厚生労働省の「まもろうよ こころ」で電話やSNSの相談窓口を探せます。





















