創造性への自信を大きく左右していた「あるもの」

一卵性と二卵性の双子の点数の似かたを統計モデルで比べたところ、芸術の創造性への自信の個人差のうち、遺伝で説明できたのは約22%でした。
日常の創造性への自信も約21%と、ほぼ同じでした。
2つをまとめた「創造性への自信全体」として見ても、遺伝の関わりは約24%でした。
つまり、自分をどれくらい創造的だと思うかの個人差のうち、遺伝で説明できたのはおよそ5分の1ほどだったのです。
では、残りの8割近くは何によるものだったのでしょうか。
その答えは、きょうだいとも共有しない「その人だけの環境」でした。
共有しない環境は、芸術の創造性への自信の差の約78%、日常の創造性への自信の差の約79%を占めていました。
一方で、同じ家で育つ、同じ親をもつといった共有する環境には、統計的に意味のある影響が見られませんでした。
同じ家庭で育ったこと自体は、双子の自信を似せる方向にはほとんど働いていなかったことになります。
また、芸術と日常の2つの自信について、遺伝による個人差のうち52〜57%は、両者に共通する1つの要素で説明できました。
遺伝の面では、2種類の自信がある程度根っこを共有しているようです。
なお、好奇心の強さも1問で尋ねていましたが、統計モデルがデータにうまく当てはまらなかったため、その結果は解釈されませんでした。
研究チームのヴァレラ氏(生物学者)は、「ブラジルの小さく、国全体を代表していないサンプルではありますが、自分を創造的だと考える度合いの人による違いのうち、およそ4分の1から5分の1が遺伝的な要因によるものでした」と述べています。
さらに同氏は、「この個人差の大部分は、一人ひとりに固有の環境、つまりきょうだいや他の誰とも共有しない環境によるものです」と説明しています。




















