小さな双子調査から言えること、言えないこと

ただし、この研究にはいくつか注意点があります。
参加者の数は比較的少なく、とくに二卵性の双子は19組しかいませんでした。
そのため数字の誤差の幅は広く、たとえば芸術の創造性では、遺伝の割合がありそうな範囲(95%信頼区間)は1%から43%にまで広がっていました。
参加者も女性や若い大人、中流層に偏っており、ブラジル全体を代表しているわけではありません。
さらに、測ったのは1問ずつの簡単な自己評価であり、実際の創造力や、アイデアを次々と広げる力、創造的な実績を示すものではないと研究チームは注意しています。
それでも今回の結果は、ブラジルと中南米で、双子をもとに創造性への自信を見積もった最初の手がかりになりました。
「自分には創造性がない」という感覚は、生まれつき決まった運命のように思えるかもしれません。
しかし少なくとも今回の双子では、その個人差の大部分は遺伝ではなく、一人ひとりが共有しない環境の側にありました。
以前ナゾロジーではこういう記事も紹介しています(IQは遺伝子で決まるのか?「生き別れた双子」の調査から大きなIQの差を確認!)
創造性への自信は、遺伝子から配られるものというより、それぞれの出会いや出来事の中で形づくられてきた部分が大きいのかもしれません。
次にお絵描きゲームが回ってきたら、辞退する前に一度ペンを握ってみるのもいいでしょう。仕上がりの責任までは誰も取ってくれませんが。




















