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100階から落ちても安心!? 高層階まで飛んできてネットでキャッチしてくれる救助用ドローンが開発中

2018.12.10 Monday

Point
・火災の発生した高層ビルに飛んでいき、遭難者を救助することのできる自動飛行ドローンがデザインされた
・ドローンには、GPS機能が搭載されており、火災現場から発された救難信号を受信することで、ピンポイントでかけつける
・人物の動きを正確に探知するセンサーも付いており、救助者の位置を的確に読み取って誘導することができる

もし高層ビルに閉じ込められてしまったら? 想像すると、考えるだけでも絶望感が襲ってきます。

高層ビルでの救助は非常に困難で危険がつきまとっており、現実で起きれば大惨事になることは免れません。しかし、その問題を解決するかもしれない「スーパードローン」が現在開発中です。

開発したのは、中国にある広東技術師範学院の電子工学を専門とする6名の学生。このドローンは、火災の発生した高層ビルまで飛んでいき、空中で遭難者をキャッチして救助することのできる無人飛行ドローンです。

このドローンの特筆すべき点は、ドローンに搭載されたGPS機能です。火災の発生した高層ビルからの救難信号を受信することで、現場をピンポイントで特定することが可能となります。

また、ドローンは空中を飛行して移動するため、消防車が陥りやすい交通渋滞の問題や地上でのトラブルを容易に回避し、即座に火災場所へと駆けつけることができます。

次に、火災の起こっているビルの階数に接近すると、遭難者が飛び移るためのセーフティネットを張るシステムを発動させます。ネットの四隅に付いているプロペラ機能を持ったドローンが四方に分散し、ネットを拡げます。

このセーフティネットは、ポリウレタンを4重構造にして織り合わせて作られているため、平均的な成人男性の体重ならば容易に運ぶことができるほど頑強な仕組みになっています。ポリウレタンは抗張力に優れ、四方に伸び広がっても強靭な網目構造を保つことができるので、人をキャッチするには非常に適切な素材です。

さらに、飛行ドローンには、人物探知センサーという機能が搭載されており、遭難者の動きを正確に感知することで、ビルから飛び降りなければならない人の位置を的確に読み取り、適切な位置に移動してくれます。そして、救難者を安全にネットの上に確保して、地上へとゆっくり運ぶことができるのです。

学生たちは、ドローンをデザインするに当たって、世界中にある様々なドローンの機能を詳細に研究しており、その中で社会全体の利益となるような今回のドローンのアイデアに興味関心を持ったそうです。まだ開発は発展途上の段階にあるため、無人航空機のテクノロジーに応用できそうなあらゆる技術を目下研究中とのこと。

今回発表された自動飛行ドローンが実現すれば、より安全な救助活動が可能となるかもしれません。しかし、解決すべき問題は山積みです。高層ビル付近は風が強く吹いていると考えられるため、ドローン飛行の安定性が重要視されます。

他にも、このドローンのセーフティネットは一人ずつの確保となるため、救助に遅延が見られビルに取り残された遭難者を短時間で救助できるかどうかは大いに疑問の余地があります。

現在、開発の流行にあるドローンですが、このような問題が解決されて、一日も早く世界中の人命を救うことができる日が訪れることを願いましょう。

https://nazology.kusuguru.co.jp/archives/25186

via:dailymail / translated & text by くらのすけ

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