- 火星のクレーターを飛行機から眺めるようなフライオーバー画像が作成された
- これは火星軌道上から観測を行う探査機「マーズ・エクスプレス」の撮影画像を元にしている
最近のiPhoneの地図アプリには、航空写真が立体表示される「Flyover(フライオーバー)」機能というものがあります。
フライオーバーはまるで空を飛んでいる気分が味わえる素敵な機能ですが、これを火星上で再現した画像が公開されました。
画像は欧州宇宙機関(ESA)の探査機「マーズ・エクスプレス」の撮影画像に基づいて作成されていて、まるで飛行機から火星を眺めているかのような映像が公開されています。
火星の上空を飛行したら
この動画は、火星軌道上から観測を行う探査機「マーズ・エクスプレス」の高解像度ステレオカメラ(HRSC)の画像を使って作成されています。
軌道上からの撮影なので、クレーターの画像は通常まっすぐ下を見下ろすような視点で撮影されています。
この画像に、HRSCのステレオチャンネルに記録されている地形情報を組み合わせることで、3次元の風景を生成することができます。
すると、まるで飛行機で飛びながらさまざまな角度でクレーターを眺めているような立体的な景色の動画が作り出せるのです。