火星のコロリョフ・クレーター
コロリョフクレーターは、火星にある幅82kmに及ぶ巨大クレーターです。
北極冠に近い場所にあり、その深さは2kmもあり、一年を通して水氷に覆われています。
氷上の空気は冷えて重く、熱伝導が悪い状態のため、このクレーターの氷は恒久的に安定した状態で保存され、加熱されて昇華することがありません。
これは極点以外で最大の氷が保存された貯水池です。
ちなみに、クレーターの名前は宇宙技術の父と言われるロシア人のロケット技術者、セルゲイ・パブロビッチ・コロリョフ(1907-1966)の名にちなんでいます。
コロリョフは、最初の人工衛星スプートニクや、ガガーリンの果たした最初の有人宇宙飛行の責任者だった人物です。