エイズをコントロールする驚異の「エリートコントローラー」
コロナウイルスと同じように、エイズウイルスに感染した人間の症状は様々です。
運悪く数年で発症して亡くなってしまう人もいれば、10年・20年と力強く免疫能力を保ったまま暮らす人もいます。
これらエイズに対する生存率の違いは、抗ウイルス薬の服用の有無だけでは説明がつかず、バックグラウンドに存在する、個人の免疫能力の差のためだと考えられています。
そしてこれらエイズの病状をよくコントロールしている人々(感染者のうち0.5%)は、エリートコントローラー(以下、EC)と呼ばれるようになっていました。
そこで今回、アメリカ、ラゴン研究所の研究者たちはECと一般の患者で何が違うか調べることにしました。
ECの秘密を解き明かすことで、新たなエイズ治療薬の開発に繋がる可能性もあるからです。