火星ってどんな星
地球と火星の基本情報を比較してみました。
直径は地球の2分の1ほどで、大気は薄くて主成分は二酸化炭素です。大気圧は地球の約1000分の6しかありません。
でも、地球と火星は同じ岩石質の惑星ですし、地球の極地方くらいの気温になるということ、1日の長さが40分ほどしか変わらないこと、季節があることなど、太陽系の惑星の中ではもっとも地球に近い環境を持っています。
以前、火星からの隕石に微生物の化石らしきものがある、と話題になりましたが、地球に環境が似ているため「生命がいるかもしれない」と考えられているんですね。
それに、火星の特徴として注目したいのは、太陽系で最大の山と峡谷があることです。
山の名前はオリンポス山。下の写真でも噴火口が見て取れますが、火山です。
標高は、周囲の地表から約2万7000メートルまで山体が立ち上がっていて、エベレストの約3倍に相当するのだとか。
また、下の写真で見える山頂のカルデラは、富士山がほぼ収まってしまうほど大きいのだそう。
そして、峡谷の名前は「マリネリス峡谷」です。
長さは4000kmで、深さは7km、幅は最大200km。火星の赤道に沿って大きく伸びており、なんと惑星の表面の4分の1近くになる距離なのだとか。
ちなみに、グランド・キャニオンが長さ446km、平均深度およそ1200m、幅は最大29kmなので、非常に大きなことがわかります。
もしも遠い未来に火星に行けるようになったら、この2つは欠かせない観光スポットでしょうね。