新種のクマムシは紫外線を吸収して可視光域の青い光として放出する
新種のクマムシは紫外線を吸収して可視光域の青い光として放出する / Credit:depositphotos
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地球最強生物「クマムシ」は、”紫外線を青い光に変換して身体を防御する”と判明 (4/4)

2020.10.14 Wednesday

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未来の日焼け止めは暗闇で光るかもしれない

クマムシの紫外線対策を元に作られた日焼け止めは闇夜で光るかもしれない
クマムシの紫外線対策を元に作られた日焼け止めは闇夜で光るかもしれない / Credit: depositphotos

今回の研究により、新種のクマムシが蛍光物質を対紫外線シールドに利用していることが明らかになりました。

新種のクマムシの蛍光物質は吸収した紫外線のエネルギーを可視光域にある、青の光として放出することで、再利用が可能になります。

研究者らは、新種のクマムシがこのような紫外線対策を行っていたのは、発見された場所にも関連していると考えています。

クマムシの多くはコケの周辺のジメジメした水気の多い場所に生息していますが、今回発見されたクマムシがいたコケは、比較的日当たりがよい場所に生えていました。

新種のクマムシが紫外線に対する防御を進化させたのは、インド南部の強い日差しに適応するためであった可能性もあるようです。

研究チームは、このクマムシの特殊な蛍光物質を日焼け止めをはじめとした紫外線対策のクリームなどに転用可能だと考えており、特許の出願を計画しているとのこと。

もしかしたら未来の日焼け止めには「クマムシ由来の紫外線保護成分配合」と書かれているかもしれません。

ただ唯一注意すべきは、この日焼け止めは吸収した紫外線のぶん、青く発光する点にあります。

浜辺で日光浴を楽しんだ人々が、日没後に青く光る人影となる光景は、若干のホラー成分を含むものになるでしょう。

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