暗闇で青く光るクマムシ
紫外線を生き延びた新種のクマムシですが、研究者が照射機のスイッチを切ると、クマムシを入れていたチューブ全体が青く光りはじめたのです。
研究者は見たこともない現象に仰天し、新種のクマムシの発光メカニズムを分析しはじめました。
すると、クマムシを磨り潰した液体に蛍光物質が含まれていることが明らかになります。
また、この蛍光物質は紫外線のエネルギーを吸収し、可視光域にある青色の光として放出する性質があることも判明しました。
ただ気になる問題は、なぜ新種のクマムシは蛍光物質を体内に蓄えているかでした。
蛍光物質を体内に蓄える生き物たちの多くは、蛍のように光を生殖相手に対するアピールのために使っています。
そこで研究者は、蛍光物質の役割を解き明かす実験を行うことにしました。