白黒シマシマな髪を本気で研究してみた
灰色のマウスに長期的な心理ストレスを与えと、体毛から色素が抜けて体が白くなっていくことが知られています。
ただし毛の色が一気に変わるわけではありません。
影響を受けるのは生産中の毛のみであり、既にはえ終わっている部分の色は残り続けます。
結果として、根元が白く先端が色付きという2色の毛ができあがるのです。
コロンビア大学で人間の髪を調べていた研究者はある日、逆パターンの「先端が白く根元が黒い」髪を発見します。
このような逆パターンの毛ができるには、一度白髪になった毛が再び黒く(色素化)ならなければなりません。
興味をもった研究者はボランティアから髪の毛を集めて、白髪化と色素化を起こしているものを探し、1本1本変化が起きた時期を記録していきました。
結果、同じ個人から採取した髪において、白髪化と色素化がほぼ同時に起きていたことが判明します。
この結果から研究者たちは、個人に起きたストレスの変化が髪の色に影響を与えていると予想し、調査を開始しました。