SoundBeamerはリスナーの耳の位置を特定し、超音波でサウンドホールを作り出す
この新しい技術は特許が申請されており、現段階では詳しく説明されていません。そのため判明しているのは、公開されたわずかな情報のみです。
その情報によると、まずSoundBeamer には、3Dセンシングモジュールと呼ばれる3次元情報を取得する機器が用いられるとのこと。
例えば一般的なカメラは2次元の画像データを取得できますが、3Dセンシングモジュールはそこに深度(距離情報)を加えることができます。
この装置を使用しリスナーの耳の位置を特定。その後、耳の周りに超音波でサウンドポケットを形成するというのです。
このサウンドポケットは大きなヘッドホンのように耳を覆い、360°すべての方向から臨場感溢れるサウンドが聞こえるようにします。
またサウンドポケットは対象者のみに形成されるため、周囲には音が漏れません。
耳や頭に何かを装着することなく、自分だけの世界を楽しめるのです。
さらにこのサウンドポケットはリスナーの耳を追尾するようになっており、リスナーが頭を動かしても音が聞こえなくなることはありません。
実際、NovetoSystemsが提供したデモでは、SoundBeamer使用者がゲームを楽しみましたが、周囲にはゲーム音声が聞こえることはありませんでした。