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Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
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ホオジロザメは「年齢に応じた歯」を生やしていた

2026.02.02 12:00:02 Monday

ホオジロザメと聞くと、三角形でギザギザの鋭い歯をもつ“最強の捕食者”の姿を思い浮かべるでしょう。

しかし実は、その歯は生まれたときからずっと同じ形をしているわけではないようです。

豪シドニー大学(The University of Sydney)らの最新研究により、ホオジロザメは成長段階に応じて、まるで「年齢別に設計されたかのような歯」を生やしていることが明らかになりました。

歯は単なる武器ではなく、サメの生き方そのものを映し出す存在だったのです。

研究の詳細は2026年1月26日付で科学雑誌『Ecology and Evolution』に掲載されています。

Great White Sharks Grow Deadly New Types of Teeth as They Age https://www.sciencealert.com/great-white-sharks-grow-deadly-new-types-of-teeth-as-they-age
Form, Function and Feeding: Changes in Tooth Size and Shape Associated With Ontogenetic Changes in Prey Consumption by Australian White Sharks (Carcharodon carcharias) https://doi.org/10.1002/ece3.72795

サメの歯は「使い捨て」だが、同じではない

サメの歯はよく知られているように、一生を通じて何度も生え替わります。

新しい歯がベルトコンベアのように次々と前へ押し出され、数週間ごとに交換されていくのです。

この仕組みは、失われたり欠けたりした歯を補うためのものだと考えられてきました。

しかし研究者たちは、そこにもう一つ重要な意味があることに注目しました。

それは「歯の形そのものを、成長段階に合わせて更新できる」という点です。

今回の研究では、約100個体におよぶホオジロザメの歯をアゴ全体にわたって詳細に分析。

その結果、歯の形は単に上下で違うだけでなく、口の前後、さらには年齢によっても体系的に変化していることがわかりました。

まず、アゴの前方に並ぶ最初の6本ほどの歯は、比較的左右対称で三角形をしています。これらは獲物を突き刺したり、しっかりとつかんだりするのに適した形です。

一方、それより奥に並ぶ歯は、より刃物のように細長くなり、肉を引き裂く役割を担っています。

この構造は、人間の前歯と奥歯の役割分担にもよく似ています。

ホオジロザメの顎は、一本一本の歯が異なる仕事を担う、高度に分業化されたシステムだったのです。

次ページ体長3メートルが「歯の人生」の分かれ目

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