あなたも感じたことがある? ソーシャルメディアが引き起こすイライラの正体
マサチューセッツ総合病院(Massachusetts General Hospital)とハーバード医科大学(Harvard Medical School)の研究チームは、アメリカの成人42,597人を対象に、ソーシャルメディアの利用頻度とイライラ感の関係を調査しました。
研究で分析されたのは、次のポイントです。
- ソーシャルメディアの利用頻度(1日に何回利用するか)
- どのプラットフォームをよく使用しているか(Facebook、Instagram、TikTok、Xなど)
- 過去2週間のイライラ感のレベル(Brief Irritability Test:BITe による測定)
ここでイライラ感のレベルってどうやって調べるんだと感じるかもしれませんが、これには個人の短期間のイライラ感を評価するために開発された心理測定ツール「Brief Irritability Test(BITe)」が利用されました。
このテストを行うことで、参加者の感じている怒りや欲求不満の程度を数値化し、ストレスや感情の起伏を測定することができるのです。
そのためBITeのスコアが高い人ほど、日頃イライラしているということになります。
すると、1日に「数回」ソーシャルメディアを利用する人は、利用しない人に比べてBITeスコアが平均1.43ポイント高く、「ほとんど一日中」利用する人では3.37ポイント高いことが分かりました。
特にX(旧Twitter)やTikTokの頻繁な利用者は、イライラ感のレベルがより高い傾向にあり、さらに頻繁に投稿を行うユーザーほど、イライラ感のスコアが高くなっていたのです。