「没入感」が高いほど物語の破綻が気にならない
何かに夢中になっているとき、私たちは周囲の音が聞こえなくなったり、時間が経つのを忘れたりすることがあります。
心理学ではこの状態を「没入」と呼びます。
物語に触れている際、この没入が起きると、読み手の精神はあたかも現実を離れて物語の世界へと旅をしているような状態(物語への没入:Narrative Transportation)になります 。
心理学者のメラニー・グリーン(Melanie C. Green)氏らの研究によれば、この「没入」が起きているとき、私たちの脳内では論理的な判断に関わる興味深い変化が起きているのだといいます 。
彼らは、読者がどれだけ物語の世界に引き込まれたかを客観的に数値化する質問票を用いて、物語への没入度合いを調べると同時に、被験者に物語を読んでいる最中に「論理的におかしい」「現実的にあり得ない」と感じた箇所に丸をつけてもらうという実験を行いました。
その結果、物語の世界に深く没入している読者は、そうでない読者に比べて、「おかしな点(False notes)」を指摘する数が劇的に少なくなることを発見したのです。
没入感で物語の破綻に対する許容度が変化するというこの報告は、どのメディアを用いてどのように鑑賞したかで、物語の評価は変化する可能性があることを示唆しています。
これは私たちの実感としてもわかりやすい結果かもしれません。
映画館で見たときは気にならなかったのに、家でじっくり見返したらストーリーの粗が気になった、なんて経験は思い当たる人も多いでしょう。
アクションゲームのような没入感が強いコンテンツでは、物語の矛盾や破綻が気になりにくいという傾向もあるかもしれません。
一気見などでもこの影響はあるかもしれません。ドラマなどをサブスクで一気見した人と、1話ごと週をあけて追っていたという人では、ストーリーへの評価は変わるかも知れません。
また、この研究では読みづらい文章やわかりづらく修正するべき点がないかチェックしてください、という指示を与えて作品を読んでもらうという実験も行っており、その場合は作品の評価が下がることも報告しています。
これも作業によって没入感が下がることが原因とされますが、批評する目的で作品を見た場合は、物語の粗が目立ちやすくなることを示唆しています。
そのため話題だからどのくらいすごいのか見てやろう、という気持ちで作品をチェックしていると、他の人より物語の問題点が気になりやすくなるのかもしれません。
またもともと物事に深く没頭しやすい「吸収(Absorption)」という性格特性を持つ人ほど、より深く物語の世界へ入り込みやすい傾向があると言われています。
そのため、完成度があまり高いとは言えない物語でも、人によって意外なほど評価が割れることがあるのです。
ただ、物語の破綻を見過ごせるか? という問題は没入感だけでは説明しきれません。ここには読者の目的も関係していると考えられます。


























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