初デートは「無意識の減点」を防ぐ場である
初デートというのは、まだ相手があなたをよく知らない段階です。
そのため、ちょっとした行動や振る舞いが、本人の意図とは無関係に「きちんとしている人か」「相手を大切にする人か」「一緒にいて安心できる人か」といった人格全体のサンプルとして解釈されやすくなります。
しかもこの段階では、まだ関係性の「貯金」がありません。
一度「なんか嫌だな」と感じさせてしまうと、その印象をひっくり返す材料がほとんどないのです。
だからこそパトリック氏は、「どうアピールするか」よりも、不用意な減点行動を避けることを重視するべきだと指摘しています。
初デートで意識すべきこと①:遅刻しない
最初に挙げられているのは、非常にベーシックな「時間厳守」です。
しかし初デートでは、これは単なるマナーでは済みません。
遅刻は相手から見ると、「自分との約束を優先していない」「計画性や自己管理が甘い」「相手の都合に配慮していない」といった、人柄そのもののシグナルとして受け取られやすくなります。
たとえ電車の遅延など正当な理由があっても、まだ信頼関係がない相手には「仕方がないね」とはなかなか解釈してもらえません。
そのためパトリック氏は、交通状況や天気などの不測の事態も見越して早めに家を出て、「落ち着いた状態で時間どおりに到着すること」自体が、相手への敬意と誠実さの表現になると述べています。
初デートで意識すべきこと②:服装は大事だが盛りすぎは逆効果
服装は第一印象に大きく影響しますが、「とにかくフォーマルで決めればよい」という話ではありません。
2025年の研究では、ビジネス場面やパーティー場面を想定し、フォーマルな服装とカジュアルな服装の人物写真を見せて第一印象を調べました。
その結果、フォーマルな服装は「地位が高そう」「支配的に見える」と評価されやすい一方で、支配的か親しみやすいか、信頼できそうかといった判断には、怒り・悲しみ・中立といった顔の感情表現の違いのほうがずっと強く効くことが示されました。
さらに同じ表情でも、フォーマルな服装の人は、カジュアルな服装の人よりも「本気でそう感じていないように見える(本物らしさが低い)」と評価されやすい傾向も報告されています。
つまり、初デートの相手は、服装そのものよりも、「楽しそうにしているか」「自然な表情で話しているか」といった、その場での感情の出方を重視しているということです。
だらしなさが目立つ服装は避けるべきですが、気合いを入れすぎた服装も、「頑張って演じているのでは」といった余計な疑念を呼び込む可能性があります。
パトリック氏が勧めるのは、「自分らしさを完全に隠すこと」ではなく、初回だけは見た目の情報量を増やしすぎないことです。
場に合った清潔感のある服装を意識しつつ、最終的な印象は「表情」と「話し方」で決まる、という感覚に近いでしょう。

























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