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※ 画像はイメージです/ Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
paleontology

3億年前にいた「草食の陸上生物」の化石を発見

2026.02.11 17:00:22 Wednesday

陸上動物が植物を食べ始めたのは、いつからだったのでしょうか。

その答えを大きく塗り替える可能性のある化石がカナダで発見されました。

約3億700万年前に生きていた小型の四肢動物が、すでに植物を主な食料としていたことを示す証拠が見つかったのです。

カナダ・カールトン大学(Carleton University)の研究チームは、この生物が「陸上で草食を試みた最古級の脊椎動物の一つ」であると報告しています。

研究の詳細は2026年2月10日付で科学雑誌『Nature Ecology & Evolution』に掲載されました。

Newly Discovered Fossil Among The Earliest Land Creatures to Enjoy a Salad https://www.sciencealert.com/newly-discovered-fossil-among-the-earliest-land-creatures-to-enjoy-a-salad Football-sized fossil creature may have been one of the first land animals to eat its veggies https://www.eurekalert.org/news-releases/1115870?
Carboniferous recumbirostran elucidates the origins of terrestrial herbivory https://doi.org/10.1038/s41559-025-02929-8

草食の誕生は「もっと後」だと思われていた

生命は海で誕生し、植物が陸上へ進出したのは約4億7500万年前ころとされています。

一方、背骨を持つ動物が陸上に本格的に進出したのは、それから約1億年後でした。

これまでの理解では、初期の陸上脊椎動物は長いあいだ肉食にとどまり、植物を直接食べる草食は、より後に出現した羊膜類に限られると考えられてきました。

つまり、草食は陸上生活が十分に確立した後に生まれた「高度な食性」だと見なされていたのです。

ところが今回の新しい研究は、この常識に疑問を投げかけました。

研究チームが報告したのは、約3億700万年前にいた四肢動物「ティラノロテール・ヘベルティ(Tyrannoroter heberti)」化石です。

【チームが復元した画像がこちら

この動物は、爬虫類と哺乳類が分岐する以前の「ステム羊膜類」に近縁な存在で、当時の陸上生態系では最大級の動物の一つでした。

体長は約25〜30センチメートルほどと推定され、現代の基準では小柄ですが、当時としては十分に目立つ存在だったと考えられます。

次ページ口の中に隠されていた「草食の証拠」

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