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※ 画像はイメージです/ Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
paleontology

3億年前にいた「草食の陸上生物」の化石を発見 (2/2)

2026.02.11 17:00:22 Wednesday

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口の中に隠されていた「草食の証拠」

発見されたのは頭骨のみでしたが、研究者たちは高解像度のマイクロCTスキャンを用いて内部構造を詳しく調べました。

その結果、ティラノロテールの口の中には、顎の歯だけでなく、上顎の口蓋部分や下顎にも歯のような骨質構造が並んでいることが分かりました。

これらは「歯板」と呼ばれる構造で、後の恐竜など多くの草食動物で見られる特徴です。

硬い植物質をすり潰すために、上下で擦れ合うように働くと考えられています。

【発見された化石画像がこちら

チームは、この歯列構造が、ティラノロテールが主に植物を食べていたことを示す直接的な証拠だと判断しました。

フィールド自然史博物館の進化生物学者は、これを「野菜を食べていたことが分かっている最古級の四肢動物の一つ」だと表現しています。

ただし、完全な植物食だったわけではないと考えられています。

現生の草食動物の多くが動物性タンパク質も摂取するように、ティラノロテールも昆虫などの小動物を食べていた可能性があります。

むしろ、昆虫の外骨格を砕くために進化した歯の構造が、結果的に植物を処理する能力につながった可能性が指摘されています。

草食の起源は想像以上に古かった

ティラノロテールが生きていた石炭紀の終わりは、地球規模の気候変動が起きた時代でもありました。

その後、この系統の動物は繁栄できずに姿を消していきます。

今回の発見は、単に「古い草食動物がいた」という話にとどまりません。

陸上生態系が成立し始めたごく初期の段階で、動物たちがすでに植物という資源に挑戦していたことを示しています。

陸上動物と植物の関係は、私たちが思っていた以上に、古くから複雑に始まっていたのかもしれません。

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