世界最古のスギ化石は、いかに見つかったか
Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部現在生きている針葉樹類は、約650種からなる比較的小さなグループで、そのうちヒノキ科には約140種が含まれます。
スギ類はこのヒノキ科に属する一群で、花粉症の原因としてよく知られるスギのほか、スイショウ、ヌマスギなどを含みます。
分子時計による推定では、スギ類は白亜紀中頃の約9000万年前までに出現していたと考えられてきました。

しかし、これまで見つかっていた最古の化石は約7600万年前のもので、最初期のスギ類がどのような姿をしていたのか、どのような環境で暮らしていたのかは分かっていませんでした。
そうした中、研究主任の山田敏弘教授が1999年6月、博士前期課程1年生のときに、北海道・留萌郡にある白亜紀の地層「蝦夷層群」で、球果化石を採集しました。
ところが、山田教授は当時、それが「北海道で初めて採った球果化石」という思い入れが強かったため、内部構造を調べるために切断する決断ができないまま、長年研究室に置かれていました。
しかし2022年、その標本を見つけた大学院生が「容赦なく」化石を切断して内部組織を詳しく調査。
その結果、これがスギ類の新属・新種であることが判明したのです。
さらに、この球果化石は一緒に含まれていたアンモナイト化石から約9000万年前のものと推定され、スギ類の起源を探るうえで極めて重要な発見となりました。




























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