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Credit: Unibo Magazine(2026)
history archeology

6万年前のダチョウの卵に「人類最古の幾何学」を発見か

2026.03.26 21:00:30 Thursday

私たちは「幾何学」と聞くと、古代ギリシャの数学者や学校の教科書を思い浮かべるかもしれません。

しかしもし、その起源がはるか6万年前にさかのぼるとしたらどうでしょうか。

南アフリカとナミビアで見つかったダチョウの卵殻の破片に刻まれた模様が「人類最古の幾何学的思考」を示す可能性があることが明らかになりました。

研究を行ったのはイタリア・ボローニャ大学の研究チーム。

彼らは、これらの幾何学模様は単なる装飾ではなく、「私たちの祖先が6万年前の時点で、すでにルールに基づいて世界を整理する抽象的思考能力を持っていた証拠かもしれない」と述べています。

研究の詳細は2026年2月11日付で学術誌『PLOS One』に掲載されました。

Ancient Fragments Could Be The World’s Oldest Known Geometry https://www.sciencealert.com/ancient-fragments-could-be-the-worlds-oldest-known-geometry Humanity’s oldest geometries, engraved on ostrich eggs https://magazine.unibo.it/en/articles/humanitys-oldest-geometries-engraved-on-ostrich-eggs
Earliest geometries: A cognitive investigation of Howiesons Poort engraved ostrich eggshells https://doi.org/10.1371/journal.pone.0338509

規則に従って刻まれていた「幾何学模様」

今回の研究の対象となったのは、約6万年前のホモ・サピエンスが刻んだダチョウの卵殻です。

これらは南アフリカのディープクルーフ遺跡やクリップドリフト遺跡、ナミビアのアポロ11洞窟などから発見されており、当時は水を運ぶ容器として使われていたと考えられています。

これまで、こうした刻線は「装飾」あるいは「象徴的な印」として扱われてきましたが、それがどれほど体系的なものだったのかは明確ではありませんでした。

そこで研究チームは、112点の卵殻片に刻まれた線を対象に、幾何学的かつ統計的な分析を実施。

具体的には、線の角度や平行性、配置の規則性などを定量的に測定し、それが偶然の産物なのか、それとも意図された構造なのかを検証したのです。

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卵殻に見つかった幾何学模様/ Credit: Unibo Magazine(2026)

その結果は驚くべきものでした。

刻線の80%以上において、平行線の反復や直角に近い交差など、明確な空間的ルールが確認されたのです。

さらに、斜線の帯(ハッチング)や格子、菱形模様といった複雑なパターンも見つかりました。

これらは単なる思いつきではなく、一定の規則に従って繰り返し構成されたものです。

つまり、6万年前の人々は「線を引いていた」のではなく、「ルールに従って図形を構築していた」ことになります。

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