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Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
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沈没したソ連の潜水艦から「放射性物質」の漏出を確認

2026.03.25 17:00:06 Wednesday

1989年、冷戦のさなかに北大西洋の深海へと沈んだソ連の原子力潜水艦「コムソモレツ」

その“沈黙した遺物”が、30年以上経った今もなお、海の底で静かに変化し続けていることが明らかになりました。

ノルウェー放射線・原子力安全局(Norwegian Radiation and Nuclear Safety Authority)らの研究チームは、今回、沈没した「コムソモレツ」から、現在も放射性物質が漏出していることを確認しました。

ただしその影響は、私たちが想像するような広範囲の汚染とは異なる、意外な特徴を持っていたようです。

研究の詳細は2026年3月23日付で学術誌『PNAS』に掲載されています。

Sunken Soviet Submarine Is Leaking Radioactive Material in The Ocean https://www.sciencealert.com/sunken-soviet-submarine-is-leaking-radioactive-material-in-the-ocean
Status of the sunken nuclear submarine Komsomolets in the Norwegian Sea https://doi.org/10.1073/pnas.2520144123

深海で続いていた「見えない漏出」

原子力潜水艦「コムソモレツ」は1989年、艦内火災によって沈没しました。

水深約1680メートルという極めて深い海底に横たわるこの潜水艦には、原子炉に加えて核魚雷も搭載されていました。

事故後、この残骸は長年にわたり「潜在的な放射能リスク」として監視されてきました。

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原子力潜水艦「コムソモレツ」/ Credit: ja.wikipedia

そして今回、チームは遠隔操作無人探査機(ROV)を用いた詳細な調査により、実際に放射性物質が漏出している現場を確認しました。

映像では、船体の特定箇所から海中へと広がる“煙のようなプルーム”が捉えられたとのこと。

漏出は常に続いているわけではなく、換気管や原子炉区画付近などから断続的に発生していました。

採取された水の分析からは、ストロンチウム、セシウム、ウラン、プルトニウムといった放射性同位体が検出されています。

特に潜水艦の直近では、ストロンチウムとセシウムの濃度が通常の海水と比べてそれぞれ約40万倍、80万倍という極めて高い値に達していました。

さらに、ウランやプルトニウムの比率からは、原子炉内部の核燃料が現在も腐食し続けていることが示唆されています。

つまりこの潜水艦は、すでに「過去の事故」ではなく、現在進行形で変化し続ける存在なのです。

次ページそれでも「広がらない放射能」という謎

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