深海に広がる「知られざる生態系」と端脚類の役割
今回、新種が見つかったのは「クラリオン・クリッパートン海域(CCZ)」と呼ばれる場所です。
ハワイとメキシコの間に広がる広大な深海平原で、地球上でも特に調査が進んでいない領域の一つです。
ここで発見されたのは、「端脚(たんきゃく)類」と呼ばれる甲殻類の仲間でした。
端脚類はすでに1万種以上が知られるグループですが、その多様性はまだ十分に解明されていません。
体の大きさも数ミリメートルから、パン1斤ほどに達するものまで幅広く、生態も非常に多様です。
例えば、泥を食べて栄養を得る種もいれば、小さな無脊椎動物を捕食する種、さらには死骸を分解して海の栄養循環を支える種もいます。
つまり端脚類は、目立たない存在でありながら、海の生態系を下支えする重要な役割を担っているのです。
【実際に見つかった新種の甲殻類たちの画像がこちら】
研究チームは「ボックスコア」と呼ばれる手法で海底の泥を採取し、その中からこれらの生物を見つけました。
これは海底の堆積物を立方体状に切り出し、そのまま船上に持ち帰って分析する方法です。
採取した泥を洗浄・選別した結果、淡い色をしたさまざまな形の端脚類が確認されました。
細長い脚を持つものや、がっしりした体を持つものなど、その姿は実に多様だったといいます。
研究に関わったエヴァ・スチュワート氏は「泥を食べるものもいれば、大きなハサミを使って他の生物を捕食するものもいた」と述べており、同じグループでも生活様式が大きく異なることが明らかになっています。

























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