火星はなぜ温められないのか?従来案の限界
火星を住める環境に近づけるためには、まず「温度」を上げる必要があります。
特に重要なのが、地表に液体の水を安定して存在させることです。
そのためにこれまで提案されてきたのが、火星の極地にある二酸化炭素の氷を溶かし、温室効果を強めるという方法でした。
有名な例では、イーロン・マスクが「核爆発で人工太陽を作る」というアイデアを提案しています。
しかし、2018年の研究によって、この方法では温暖化が不十分であることが示されています。
火星の温室効果はわずかに強まるものの、気温上昇は約10℃程度にとどまり、液体の水が存在するために必要な30℃以上の上昇には届きません。
つまり、従来の方法では「そもそも温めるエネルギーが足りない」という根本的な問題があったのです。
新提案:人工エアロゾルで「火星を温める」
今回の研究が提案するのは、赤外線を吸収する「人工エアロゾル」を火星大気に放出するという方法です。
ポイントは、太陽光ではなく「地表から逃げる熱」を捕まえることにあります。
地表は太陽に温められると赤外線を放射しますが、この熱をエアロゾルが吸収・再放射することで、温室効果を強めることができるのです。
研究では、以下のような粒子が検討されています。
・グラフェン製のナノサイズ円盤
・アルミニウム製のナノロッド
これらは太陽光よりも赤外線に強く反応するよう設計されており、効率よく熱を閉じ込めることが期待されています。
そして今回の研究の最大の特徴は、エアロゾルが単に浮かぶだけではなく、「大気の動き」と結びつく点を詳細にモデル化したことです。
























![よーく聞いてね!3つのヒントで学ぶ!れんそうカード ([バラエティ])](https://m.media-amazon.com/images/I/61PoJqr3IkL._SL500_.jpg)























