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空虚感に襲われる人の特徴とは / Credit:Canva
psychology

「空虚感」に襲われる人は「共感能力が高い」と判明

2026.07.01 06:30:48 Wednesday

ふとした瞬間に、「何をしても満たされない」「心が空っぽだ」と感じたことはないでしょうか。

こうした「空虚感」は、単なる退屈や一時的な落ち込みではなく、自己の感覚や感情の整理、人とのつながりに関わる複雑な心理状態だと考えられています。

カナダ・トロント大学(University of Toronto)の研究チームは、空虚感が日々揺れ動くものであり、アイデンティティの不安定さや感情調整の難しさと関係することを報告。

さらに意外なことに、空虚感を強く感じやすい人ほど、共感能力が高い傾向も見られました。

この研究は2025年の『Personality Disorders: Theory, Research, and Treatment』に掲載されました。

People who experience a frequent inner void may actually possess higher levels of empathy https://www.psypost.org/why-we-feel-empty-a-smartphone-study-explores-the-roots-of-an-enigmatic-emotion/
Emptiness, personality dysfunction, and emotion dysregulation: An experience sampling study. https://psycnet.apa.org/doi/10.1037/per0000737

空虚感は「自己の不安定さ」や「感情調整の難しさ」と深く関係していた

空虚感は、精神医学では境界性パーソナリティ障害の症状の1つとして扱われてきました。

しかし実際には、「自分が何者なのか分からない」「何をしても意味がない」「人とつながっている実感がない」といった感覚は、特定の診断だけに限らず、うつや不安、人生の目的感の低下とも関係すると考えられています。

そこで研究チームは、空虚感を「どれくらい強く感じやすいか」だけでなく、「日々どれくらい揺れ動くのか」に分けて調べました。

研究では、一般コミュニティの成人120人を対象に、まずパーソナリティ機能、アイデンティティの乱れ、感情調整の難しさなどを測る質問紙に回答してもらいました。

その後、参加者はスマートフォンアプリを使い、14日間にわたって1日4回ランダムに通知を受けました。

通知が来るたびに、直近1時間で「悲しみ」「怒り」「恐怖」「空虚感」をどの程度感じたかを1〜7段階で報告したのです。

技術的な問題があった参加者を除き、最終的には113人のデータが分析されました。

その結果、平均的に空虚感が高い人ほど、アイデンティティの乱れやパーソナリティ機能の問題が強いことが分かりました。

また、空虚感が大きく上下する人では、感情調整の難しさも同時に見られました。

より詳細な結果は、次項で見ていきましょう。

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