CTで標本を切らずに「尾の骨」を見た

この標本はフィールド博物館へ運ばれた当初、尾の先の膨らみは腫瘍のような奇形だと思われていました。
棚に置かれたまま数十年が過ぎ、2003年に似た尾を持つ別の個体が見つかって、ようやく見直されました。
別の個体が見つかって同じ尾を持つと分かり、新種として記載されたのは2006年。
新種の記載からほどなく、尾で鳥を誘う様子が動画に記録されました。
基準標本(ホロタイプ)は、その種の特徴を定める物差しになる個体です。
研究チームはこの基準標本をX線CTで撮り、画像を重ねて立体像にしました。
見たかったのは、尾の先の椎骨。
スナボアの仲間には尾の先の骨が異様な形になる種がいるため、このヘビも中まで奇妙かもしれないと考えたのです。
クサリヘビの椎骨は種ごとの手がかりに乏しく、化石ではばらばらの骨しか見つからないことも多い、とゲオルガリス氏は言います。
結果は拍子抜けするほど普通でした。
クモは外側にしかなく、尾の骨はほかのクサリヘビと同じでした。
「骨格には、外見の極端さを示すものが何もなかった」と筆頭著者のゲオルガリス氏は話しています。


























