左利きの人は競争心が強く勝負からも降りにくい――1129人を調べて見えた奇妙な違い
左利きの人は競争心が強く勝負からも降りにくい――1129人を調べて見えた奇妙な違い / Credit:Canva
psychology

左利きの人は競争心が強い――1129人を調べて見えた奇妙な違い

2026.10.02 22:00:27 Friday

イタリアのキエーティ・ペスカーラ大学(Ud’A)で行われた研究によって、人類に約1割しかいない左利きの人は、右利きの人よりも競争心が強い傾向にあることが示されました。

1000人を超える人々の回答を調べると、左利き寄りの人ほど勝負を自分が伸びるチャンスと捉え、負けるのが怖くて勝負から逃げることが少なかったのです。

しかし勝負で得をするのなら、いったいなぜ左利きは増えて多数派にならないのでしょうか?

研究内容の詳細は『Scientific Reports』にて発表されました。

Assessing the link among laterality, sex and competitiveness to verify the evolutionarily stable strategy of handedness https://doi.org/10.1038/s41598-026-38170-x

左利きは勝負の世界では警戒される

左利きは勝負の世界では警戒される
左利きは勝負の世界では警戒される / Credit:Canva

私たちの世界の多くは、右利きの人用につくられています。

ハサミや工具、軍用銃など道具だけでなく、左から右に文字を埋めていく文字文化においても、左利きに不利な仕組みになっています。

特にインクや墨など乾くのに時間を要するもので文字を書いていた時代では、左利きの人は自分が書いた文字の真上に手や腕が来てしまい、その不便は現在よりも遥かに深刻だったでしょう。

一方、野球やボクシングのような勝負の世界では昔から「左利きは要注意」と警戒の対象になってきました。

たとえば、右利きのボクサーの場合、対戦相手の多くも右利きで、左利きの相手との経験は限られています。

ですが左利きのボクサーの場合、自分が左利きのために元からの経験がある上に、向き合ってきた相手も多くが右利です。

結果として「左利きの選手は相手の動きを知り尽くしているのに、右利きの選手は左利きの動きをほとんど知らない」という知識の差が生まれてしまいます。

1対1で向き合った瞬間、この慣れの差が、そのまま実力差のように働きます。

左利きの強みは、左手に特別な力が宿っていることではなく、相手がその動きを見慣れていないことから生まれるのです。

ですがもし「強みを作っているのは、すべて相手の側の不慣れ」という状況が人類史を通じて一貫したものなら、その影響は「試合の成績」を超えて、人間の心や精神にも影響を与えている可能性が出てきます。

勝負で得をしてきた左利きの人は、気持ちのほうまで勝負向きにできているのでしょうか。

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