Zephyrはコロナ予防には不向きかも
マスクの性能指標には、「BFE」「PFE」「VFE」などが存在します。
- BFE(バクテリアろ過効率):細菌を含む3.0μmの粒子を防ぐ割合
- PFE(微粒子ろ過効率):0.1μmの微粒子を防ぐ割合
- VFE(ウイルスろ過効率):ウイルスを含む約1.7μmの粒子を防ぐ割合
ちなみに花粉は30μm、飛沫は3.0μm、PM2.5は2.5μm以下、インフルエンザウイルスと新型コロナウイルスは0.1μmと言われています。
そしてZephyrのマスク性能は「BFE99%」です。
つまり、花粉には有効ですが、新型コロナウイルス本体を完全に防ぐことはできません。
Razer社も「Zephyrは、医療機器、サージカルマスク、また個人用防護具(PPE)ではなく、医療・臨床現場での使用を目的にしたものではありません」とはっきり伝えています。
とはいえ、布マスクやBFE99%の使い捨てマスクを使うよりは、鼻と口が密閉されたZephyrの方が効果は高いと言えるでしょう。
加えてZephyrは、吸入する空気と吐き出す空気の両方をフィルター(3日交換)にかけます。
そのため自分を保護するだけでなく、周囲の人に自分の飛沫が飛ばないよう助けてくれるでしょう。
現在、Zephyrは99.99ドル(約1万1600円)で販売されており、Zephyr Proは149.99ドル(約1万7400円)になり、発売は年内を予定しています。
さて、新型コロナウイルスの蔓延を考えると、Zephyrのマスク性能に大きな信頼をおくことはできません。
それでもゲーミングマスクならではの独特のデザインから、「ちょっとつけてみたい」と思う人は多いのではないでしょうか。