脳スキャンで政治イデオロギーが分かるか?
政治に対する人々のスタンスは、大きく2種類に分けられます。
1つは保守(または右翼)であり、旧来の風習や伝統を重んじる考えです。
そしてもう1つは、リベラル(または左翼)であり、個人の自由や革新を目指した考えをもっています。
またどちらのタイプだとしても、「過激派」「穏健派」など、程度にも差があります。
では、こうした政治イデオロギーと脳の働きにはどのような関係があるのでしょうか?
研究チームは、この点を研究するため、174人の参加者の脳をfMRIでスキャンしました。
これまでにも同様の研究が実施されてきましたが、fMRIを使った研究としては過去最大規模のものとなっています。
今回の実験では、参加者たちにfMRIの中で8つのタスク(政治的なものではなく、科学実験に利用される標準的なもの)をこなしてもらいました。
そしてタスク中の脳活動と、自己申告した6段階の政治的スタンス(極めて保守~極めてリベラルまで)を比較したのです。