青いダンゴムシの正体は?
ダンゴムシは、”イリドウイルス”に感染することで体色が鮮やかな青色になります。
つまり青いダンゴムシは、何千種類いるうちの一つではなく、「イリドウイルス」という病原体に感染してしまったために青くなってるのです。
このイリドウイルスは動物全般に感染するウイルスの一種で、1954年にガガンボの幼虫からはじめて発見されました。その後、昆虫だけでなく、特定のほ乳類や魚類、両生類、軟体動物にしか感染しないものが見つかります。
今回の青いダンゴムシのウイルスも、ダンゴムシだけにしか感染しないため、人間が触っても感染することはありません。
青い色はウイルスそのもので、感染すると体内で増殖して結晶のように固まり、体に蓄積されるようになります。そこに光が当たることで青く見えているということです。
ただ、感染したすべてのダンゴムシが変色するわけではなく、個体内でウイルスが規則的に並んだものだけに色が現れます。
通常のダンゴムシの数よりも少ないため、見つけにくいのは当然なのですが、病気にかかっているために早く死んでしまうので、通常のダンゴムシよりも見つけるのが難しいとされています。