なぜTwitterは死んで「X」になったのか?
イーロン・マスク氏が440億ドルでTwitterを買収してからわずか9カ月後、大きな決断を下しました。古くからの名称である「Twitter」と、その象徴ともいえる青い鳥のロゴは、彼の新たなビジョンの下で刷新されることとなりました。
そして、2023年7月25日をもって、このプラットフォームは新たな名前「X」を冠することとなりました。
原因はマスク氏の個人的な好み
マスク氏は古くから「X」にこだわってきました。
マスク氏が1999年に立ち上げ、PayPalと合併して富を築いたオンライン決済会社の名前は「X.com」でした。
そしてマスク氏が立ち上げた衛星打ち上げ企業は「スペースX」となり、電気自動車会社テスラはモデルXを販売し、息子の1人にはXÆA-12(エックス・アッシュ・エー・トゥェルヴ)と名付け、最近では人工知能ベンチャーxAIを立ち上げました。
つまりマスク氏の個人的好みでTwitterの名前は消え、新たに「X」となったわけです。
ロゴの青い鳥の代りになったもの
マスク氏がTwitterの鳥のロゴを新しいものに置き換えるにあたりクラウドソーシングコンペを開催しました。
結果、テスラの株主の1人であるソーヤー・メリット氏の案が採用されます。
新たなXのロゴは現在は廃止されたポッドキャスト用にデザインされたもののようです。
そして、マスク氏と同社の最高経営責任者(CEO)リンダ・ヤッカリーノ氏の言葉を信じれば、この新たな塗装は始まりにすぎないとのこと。
マスク氏は「Xは、オーディオ、ビデオ、メッセージング、支払い/銀行業務を中心とした無制限のインタラクティビティの将来の状態であり、アイデア、商品、サービス、機会の世界的な市場を創造します。AIを活用したXは、私たちが想像し始めた方法で私たち全員を結びつけるでしょう」と述べています。
つまり「つぶやき」を共有するだけだったTwitterを改変し、マルチメディアに対応させるだけでなく、決済システムやAmazonのような通販会社の一面を取り込み、加えてAIを活用した次世代ビジネスの基盤にするというわけです。
そして「X」の最終目標は、SNS・YouTube・paypay・銀行・Amazonを全て組み合わせた巨大複合企業になることのようです。
Twitterを買収した時からこの計画を温めていたと考えると、マスク氏の未来をみる目は実に先進的といえるかもしれません。
ただの支配欲やろ?くだらない