新しい性的な喜びをみつけるチャンス
セックスは必ずしも男女の性器が結びつく行為だけを意味するわけではありません。
カップルは自分たちに合った性行為の形を見つけるべきであり、それには相互マスターベーションも含まれる可能性があるのです。
ただし、今回の研究で高い性的満足度が報告されたのが相互マスターベーションをしたことがある人たちであっても、その行為自体が直接的な原因ではないかもしれないとも指摘されています。
それは、相互マスターベーションについての研究が、今まであまり注目されていなかった分野であるためです。
この分野の研究は、まだ多くの疑問を抱えています。
例えば、人々は相互マスターベーションをどう考えているのか、なぜそのような行為を選ぶのか、パートナーのどちらがその行為を提案するのか、また最初の反応はどのようなものだったのか、といった点です。
また、単独で行う場合と、パートナーと一緒に行う場合では、感じ方や得られる経験が違うのかもしれません。
さらに、相互マスターベーションのやり方によって(一方が見ているだけの場合、2人で行う場合など)も、得られる快感や効果に違いがあるかもしれません。
今回の研究結果から、性的満足度を高める方法は決まったものではなく、各カップルが自分たちに合った形を見つけることが重要であると言えます。
性的な悩みや、自分の希望は恋人間であっても実際話しづらい問題です。
そのためにコミュニケーションが不足し、お互いに満足の行く行為できなかったり、関係の悪化に繋がる恐れもあるでしょう。
少子化などの問題が国際的に広まっている現代においては、カップルがお互いに満足できるよう性的な関係においても十分なコミュニケーションをとる方法は重要なテーマとなっています。
性科学の研究は、社会的にはまだまだ理解されづらい分野ですが、今回のような研究は相談しづらいカップルの悩みを解決させる1つの手段となるかもしれません。