ひっかく強さを客観的に判断するデバイス
かゆみ測定デバイスは、上図のように指輪のような形をしていて、指の動きを測定するセンサと振動の強さを測定するセンサ、2つのセンサが搭載されています。
この2つセンサからの情報が手首に装着されたマイコンに送信されて、指の動きと振動の強さを数値化する仕組みです。
かゆみが強くなると、指の動きが早くなり振動が強くなるため、本人の申告ではなく、「実際どのように掻いていたのか」という情報をもとにかゆみの強さを測定できるようになるのです。
実際に、このデバイスでかゆみを測定したところ、患者が主観的に報告するかゆみの強さと、デバイスによる測定値には差があることが判明しました。
ある患者が最大レベルにかゆいと訴えたところ、違う患者にとっては平均以下のかゆさに相当する場合もありました。
患者の主観ではなく客観的にかゆみの強さを判定できれば「新薬がかゆみに効果があるのか試すとき」「その患者にとって本当に効果がある薬はどれか特定するとき」に役立つ、と期待されています。